古いデータが目の前にあるのに取り出せない。
MacOSを古くから使っている。漢字Talkになる前のMacからだ。
古い時代だとMacintosh LCを使ってる。大学で使ったLCが最初の個人的に維持れるMacだった。水っぽいインクのAppleのstyleWriterだっけな?プリンタとレーザープリンタが繋がっていてOSはSystem6.0.4だかが走っていた。
それより前だと友人の家でMacintosh Classicを触らせてもらいセサミストリートのエルモがゴミ箱から出てくるアプリとかテトリスをやって友達と遊んでた。
で、その1990年代からの付き合いだと色々とデータは溜まってくる。
…はずなのだが、その多くは失われている。
大事なデータは引き継いできたはずなのだが、HDDが飛んでしまったり、OSが変わったり、Macを変えたり、諸々の理由で永遠と思えたデジタルのデータは失われていった。
今回はたまたま手元に残ったUSB接続のMOドライブとMOディスク10数枚を開けることを目指した次第。
Macに接続Montereyで動いているMacでは残念ながら標準HSFでフォーマットされているMOディスクは読み込めず無視をするか初期化するかが求められた。
230MBが10枚くらい。だ。諦める?
たまたま手元に残ったデータなので、せっかくだから中身をみたくなった。
このサイトを復帰させる意味で根底にある大学の頃のデータを組み込みたいなと思ったのでちょうどよかった。
古い環境のデータを読み出す努力
HFSを読むにはEl CapitanまでのOSに限られる。
手元のMacは既にその世代のOSは入らないし古いMacは処分してしまったのでVM Wareを使うことにした。
VM Wareは存在はしていたし、OSマニアの友人が色々やってるのは聞いていたけれど自分で利用するのはこれが初めて。
仮想環境、VM Wareって何に使うの?という疑問がなんとなく晴れた。
少なくとも過去の古いデータにアクセスするにはシュタインズ・ゲートみたいに過去の環境を手元に取り寄せるか仮想マシンを作って動かすしかなく、自分の利用している環境にその仮想マシンを載せられるならそれが手っ取り早いな。とも思った次第。
今回はMO10枚分のデータサルベージなのでそこまで真に迫ってない。
気軽に行こう。
でそこからが今回のタイトル。
まずVM Wareを試す
VM Wareの個人向け無料版ライセンスが有ることを知りそれをとってきて起動。まずは手始めにUbuntuを導入。UbuntuでもHFSは読み込めるとのことだったのだけれど、HDDではなく、MOなのですぐにマウントできるか?というのがわからず、またマウントポイントの設定などがLinuxだと必要で、更にマウントが本当にできているのか?などがグラフィカルに分かる感じではなかったので尻込み。
また、マウントしたところでファイルの漢字が文字化けするという情報を得たのでとりあえずVM Wareが動くかどうか?というところの確認にとどめて終了。動いた。
満足。
過去にRed HatがPower PCのMacで動くぞ!って話を聞き英語版のLinuxを動かせるようにしたことが有ったのだけれど似た感触。(2000年くらいかな?)その前はBSDを大学で勧められて使ったが(1997年ごろ)、その感触だ。
基本操作はできるようになって満足して終わる感じ。環境ができて満足。うん。要はやることがないんすね。そのほかのLinuxもデータ復旧などで仕事で使うことはあってもなかなかそれ以上に何かをする気になれずそのままだたり。
今回は目的が有るので更に明確にLinuxから離脱。
El Capitanを動かす
El Capitanの「OS X El Capitan インストール.app」は手元に寄せられそうだたので、力技でなんとかした。合法的にAppleからOSを無料でDLできる素晴らしい世の中ではあるのだけれど、VM Wareですぐに使えるファイル状態ではなく使える状態の「OS X El Capitan インストール.app」状態になるまでが一苦労だった。
軽く触れると、El Capitanが動いているMac上でEl CapitanのOSインストーラーをダウンロードし展開。アプリケーションフォルダにできる「OS X El Capitan インストール.app」をコピーしてとってくる感じ。非常に奇妙なことなのだけれど、El Capitanの入っているMacにEl Capitanのインストーラが展開できるというのは微妙に奇っ怪な話でも有る。が、まあ、今回はこの奇っ怪な話が非常に僕の作業を簡素にしてくれたので、非常にありがたかった。El Capitanで動くMacでさえ触るまで非常にハードルが高かった。
El Capitanは入手するのに時間がかかったもののdmgファイルから「OS X El Capitan インストール.app」状態にできたため、あとは輸送をどうするか?ということがポイントに。
OSのインストーラデータを運び出す
古い環境のEl CapitanとMontereyとをどうつなぐか。が次なる問題。
更にVM Ware上のEl CapitanとMontereyをどうつなぐか。だ。
古い環境から6.2GBのデータをホイホイ持ち出すのはなかなか骨だった。
無料ストレージサービスで。と考えたがデータが壊れて使えなくなるのが問題だった。VM Wareで動かすときに何が問題で動かないのか切り分けることが必要になってくるはずなのだけれど、知らない野良サービスだとそのへんは怪しい。FireStorageなどが以前は良かったのだろうけれど、6GBは今では送れない。そういうときには信頼のおけるサービスをお金を使って利用するに限る。
たかがMO10数枚のデータ…だがこうなってくるとノリが重要。
少しならお金出してもいんじゃね?となる。
で、今回使ったのはDropboxです。MacとWindowsの連絡などでデータが破損せず使えることでも定評がありますが、基本的にMacからMacへのデータ引き渡し、特に世代は違うもののOSX同士の引き渡しなのでそこまで不安はなくデータをやり取りできました。1300円払え。と言われそうになりましたが1月無料なので実質無料?で解決。(解約を忘れるべからず)
良かった。
冒頭の画像の通り、El Capitanは無事Monterey上に運び込め、更にVM Wareで認識できたので、無事にインストールできました。
良かった良かった。
VM Ware上でEl Capitanを動かす際の微妙な注意
で、VM Ware12に少しだけ癖があったのでご報告。
OS起動前にUSBの設定をしておくと良いみたいです。
今回使うMOドライブの認識もあるのですが、それより何より活用しているキーボードなどを含めUSB2.0をエミュレートしようとデフォルトではなってるのですが、その状態だとBluetoothキーボードとマウスを動かせ!みたいなアラートがOS起動後に出てきてしまいそれ以上進まなくなります。
そこで、VM Wareの上の枠から設定を出し、USB設定を事前にすることに。
グレーアウトしてできない場合は一度仮想マシンをシャットダウンすると良い模様。そこでUSB設定をUSB1.1に設定してサイドEl Capitanを起動すると無事に動くことが確認できました。
あとはMOドライブもきちんと認識しておりますし、Monterey上ではひたすら無しか初期化を求めていたアラートも出てこず、MOディスクをきっちり読み込むことができるようになりました。
めでたしめでたし。
何が出てきたか
過去のデータ。一番最初に就職した会社のデータや大学の論文などが出てきたのですが、動くものと動かないものが。クラリスワークス系のデータはだめっぽかったですが、まぁ、また気が向いたら動かすのかも。(この間の引っ越し後のごみ捨てでAppleWorksのDVD捨ててしまったのが悔やまれる。スノーレパードのDVDも捨ててしまったしな。AppleWorksとなるとかなり古い世代のOSが必要になるだろうから、そのへんがどうなのかという話。噂ではドロー系のソフトでそのへんが動くという話も出てたので、また暇があったらチャレンジしてみようと思います)あとはSWFファイルが結構ある。インタラクティブがもてはやされflasherになることがアーティストへの近道に思えたあの頃の時代感がすごく出てまして刻の涙をみたり。(どうすんだ?あのファイル…)
いずれにせよ、Mac OS9頃のファイルはほとんど拡張子がないので、エディタなどで中身をこじ開けて何がどのファイルなのか?を確かめつつの作業になりそう。ま、少なくともhtmlを集めてこのサイトを充実?させることにそれほど労力はかからないのだろうけれど、それもどこまでやるかだよな。と考え中。
ひとまず。今日はそんな感じのサルベージ備忘録をまとめて〆る次第。
で、VM Wareは何に使うの?
VM Wareはこの後必要なのか?もう使わないかも?旧OS例えばSnowLeopardなどを復活させてAppleWorksを手に入れる??超軽いLinuxを使ってなにかする?などなど諸々考えられますが、結局VM Wareは昔のゲームを遊ぶとかそういうことをする目的がないと微妙なのかも。あとは昔の環境ごとバックアップとかか。
MOはUSB接続が可能な手軽なものなのですが、既に僕が持ってるものはほぼもう無いので、メルカリにでも売ってしまおうかな?と思ったり。
さて、今後読者諸兄の一助になればとも思いますので、僕が情報収集に使った参考にさせてもらったサイトをいくつかをリンクしておきたいと思います。
(この辺もオールドスクールでいい感じっすよねw)
Macの「HFS(Mac標準フォーマット)」のデータを読み出す方法
Mac標準フォーマットのお話
Ubuntuの入手
以前のバージョンの macOS を入手する
macOS用VMware Fusionの無償版を利用する
VMware FUSION 11 に OS X 10.11 El Capitan をインストールするのが大変だった話
旧Macの情報(15)