いまタクシーで帰宅。
マンション建設予定地まえで降りる。
まるで荒野、はるか中野坂上の光が煌めく。
ここは荒野、西新宿。
愛もなく、ただ眠る街だ。
倒れる訳にはいかない。
2日ぶりの我が家に向かう道すがらメールをしてる。
とってしまったコンペ、20日もない制作時間でいちるの光りを見定めてあがく。
しかしまあ、今回は有り得ないなと。
ボヤくのはおいといて、制作マンとして。またひとりのシゴトを頑張る男として、何が重要かと考えてみた。
気の利いたディレクションでもなく、正確なコピーでもない。
多分その答えは倒れないことだと思う。
いまヘロヘロだがそれでも俺は倒れない。
まーベースの違いだよな。
そして、そいつは降りてくる
コピー
要するに広告紙面を飾る文章を書いているとタマに詰まる時がある。
そんな折り、色々手段を使うのだが、そのうちの一つに降霊術がある。
や、実は厳密に言うと生きてる人間を降ろすわけだ。
エア降霊術。
そしてその術を使うと、普段は自分じゃ喋らない様なボキャブラリーをそこはかとなく発揮出来たりするわけだ。
この俺がアパレルの唄い文句を1年以上書いてきたなかには、そんな怪しい手段もチラホラあったりなかったり。
で、今日も激務に平行しながら進行しているややハイソで上品を気取りたいという案件に久々詰まってしまい、12時間際と言うこともあり降ろしたり、捻ったり、あーじゃこーじゃしてたわけです。
イクツかいいのが出来てきてもうひと声!と言ったその時、降りてきてしまったんです。
「吉永小百合!」
タモリが愛した吉永小百合です。
やー楽しかった。
吉永小百合脳ですよ。
しかもサンプリングしてるのがどうやらアクオスのCMがメインらしく、出てきたコピーがヤバイ。
あの容姿と声とキャリアとスポンサーがあるから「液晶世紀」とか言えるわけで、紙が一人あるきする広告ではハゲシク危険な香を放つわけ。
斜めむかいのデキル先輩ライター(本日泊りケテイ。)曰く、深夜あたりは偽者のコピーの神様が降りてくるから気を付けろとのことだが、俺なんか、吉永小百合だよ!
ちょっとニュアンス間違えると岸朝子だ。
俺は先輩ライターに吉永小百合降霊を自慢したわけだが、あーへんなの降りてきたねー
って。
まぁ月曜の終電間際と言うこともあり、暫し液晶世紀を楽しんだあと、手に持ったエアアクオスを放り、薄紫のエア和服をかなぐり捨て、天地茂の明智小五郎みたいにベリベリっと素の自分に戻ったわけだ。
その間0.01ミリ秒(ウソ)冷静に言葉を選び、そう、スチーブンセガールのビンタみたいに性格無比にメールを代理店ディレクターに叩き込み、かつ喜び勇んで終電車なわけだ。
危うく吉永小百合コピーを選定しそうになったにわか失策はあるが、中々良いシゴトが出来たと思う。
これが偽者コピーの神様でないことを祈る。
そう、それと、くれぐれも降霊するときはサンプリングをきちんとすること。
今回は中途半端な知識と降霊技術で降ろしてしまったがためにテキトーな吉永小百合が降りてきてしまったわけだ。
例えば、朝、飯田橋駅の駅舎でジパング倶楽部のポスターに写る吉永小百合がどのメーカーの一眼を持ってるのかしげしげ見てたからとか、シゴトのシスギとかが問題な訳ではない。
そう、実際の吉永小百合はもっと素敵な言葉を話すのだろうけれど、私にはしるよしもないのだ、(その時点で降ろしたら負けだわな)
まぁ吉永小百合は広告向きでなかっただけだし、逆に人として割と普通な日本語がつえるあたり、いまとなっては誉めるに値するのだが、
まぁなんとも素敵な数十分だった。
と、
真剣な面持ちでケータイのキーを打鍵してると目の前を怪訝な面持ちの岩井志麻子に似たオネイサンがメンチを切りながら通りすぎて行った。
この時間から歌舞伎町方向に向かうのだからあながち本人かもしれないなと。
中々シビレる面持ちだった。
帰りのコンビニでンゲーまぶい女性に会う。
なぜか会釈され、はらひれふ。
今日はこのへんでー
なんでカメラを持ってない?
原木中山をいま出た。
東西線はよく友達の家に遊びにいくことがあるのだが、
それだけにカメラを持って出かけた記憶があまりない。
や、実は持ってることも多いが、取り出していないのかもだ。
なんで今日は持って無いの?
和みにきたから
雨だから
気分じゃないから。
まぁそうなのだろうが、駅舎など絵になるものもなぜかこの路線は撮る気にならない。
打ちっぱなしゴルフは来るし、遊びには来るが少し何かが違うのだ。
柴又や青砥などとも違う。
多分、まちの道幅などの雰囲気やリズムが合わないのだろう。
電車にあわせて撮って行くのも楽しいかもしれない。
そういうの、やってみようか?なんて思ったりする。
夏になるまで色々やってみよう。
豊島園あじさい祭り
花をめでるセンスには恵まれなかった当方だが、
カメラを持ってから少しその気持ちも変わった。
昨日の晩にクマ氏と算段がつき、こちらも紫陽花を呼び物にした八景島シーパラダイスに行くことになっていたのだが、
朝の段階でクマ氏の親族に不幸があった連絡が入ったらしく、クマ氏は急遽新潟へ、当方は急遽フテ寝することになった。
起きたら2時半、シーパラは遠いし本来ならカメラぶら下げて行くとこでもないと思う。
クマ氏との算段の間出てきた豊島園にでも行くかと思いたち、ご近所のMar氏に連絡、が、コールしてもでないので単独出撃するに至った。
レンズを選定し、3時半には到着。
カメラはキヤノン30Dは会社に置きっぱなので愛機*istDsの2台目を持ち出した。
玉はコシナ20mmf3.8、FA50f1.4、Tokina100Macrof3.5、抑えにDA50-200を持ち出しす。
雨降りを予測してハクバの小型アルミバッグで出かける。
久々のアルミバッグ。
カメラのことはきにせず撮れるのでとても良い。
小型だと何もはいらないと敬遠されるが、車もなく、歩いて移動する当方にはなかなかよいバッグだ。
豊島園は恐らく小さな頃から数えて70回くらいは行ってる場所だ。
なにより池袋界隈では夏といえば豊島園のウオータースライダーなのだから。
東京マリンなど変わり種のプールでないとなると、新聞屋の割引券を握り締め豊島園に行くのが定番だった。(本当に小さな頃は後楽園の流れるプールが最強だったのだが。あの気の抜けたコーラのうまさは30年たったいまも忘れられない)
時間がないから定番の場所で仕方ないかなと。
梅雨時独特のぬるい空気のなか、銀箱を抱えて大江戸線へ。昔彼女と暮らした江古田を越えて、ナツカシの豊島園へ。(とは言え、大江戸線の豊島園ははじめてです。)
知らない駅舎をでて道も判らないが、懐かしいかおりのする方へあしを向ける。
面影のある西武の駅舎?恐らくここは豊島園…
駅前は遊園地と言うよりコミュニケーションスペースとしての良い活気、あかるめの街並み、思いのほか好印象だ。
1000円の入場料、この季節は5時までと言う情報を事前にくれる良心的対応、なかにはいると以前感じたよりやや小さな懐かし場内。
ゆりなどの花がそこかしこに。
結果として行ってよかった。
ノスタルジーではなく、あじさいの頃合いも良く、園内のスタッフも好印象。
案内が少しわかりずらかったが、中々のものだった。
帰り道に一輝という大江戸線の駅舎へ抜ける道近くにある露店で焼き鳥を買い、コンビニでスーパードライを買い足してひとり立ち食い打ち上げ。
6時前、雨が本降りになる前帰宅。
400枚近く撮れ撮影もなかなかたのしめ、気分も盛り上がれた満足な一日だった。
ここにはひとまず京ぽん2なヘッポコカメラの画像を載せるとしよう。
変な発車音は誰のため。副都心線に乗る。
実家のある町から西新宿へ。
週末たまにゴロゴロしに帰るわけだが、帰りの電車で変な発車音が鳴る。
丸ノ内線でどんな発車音がなっていたのかは今となっては判らない。
なってたか?
それさえも。
恐らく行きに乗って来た副都心線の開業とともにちょっと変えてみたのだろう。
渋谷に向かう電車を待ちながら書いている。
地下鉄はこの30年でとにかく色々と変わった。
意外とその多くはどうでも良いことで忘れてしまったが、例えば必ず車内照明が消える銀座までの二つのカーブとか、帝都高速度営団?のマークの描き方だとか
そんな変化がまた一つ見られた。
まさかと思うとこを通路に使われていたのだ。
昔、営団池袋駅の車庫への引き込み線があったとこが、噂では小竹向原に続く線があった場所が、先日までマツモトキヨシがあった場所が、すっかり化粧直をして丸ノ内線と副都心線の連絡通路になっているのだ。
引き込み線の穴を通路に使っているのはなんとなく奇妙な柱などがあり雰囲気が掴めて面白い。
有楽町線に良く似た副都心線の池袋駅舎がまた奇妙な錯覚を覚えさせる。
池袋の地下は、そもそもとても狭かったはずだが…
次々広がって行く池袋の地下広場がそもそもどんなだったかも忘れてしまった過去の一つだ。
新宿にはとまらず新宿三丁目を通る奇妙な路線だが、大江戸線以上にこの副都心線は独特な路線も気付けば当たり前のものになるのだろう。
もうすぐ西新宿。
副都心線は名前のわりに夜弱い様で12時が迫ると急に数がなくなる。
そのあたりもキチンと覚えておこう。
なんとなくだが、この路線は多く乗るようになる予感の様なものを感じる。
第一印象はあか抜けないが、頑張ってる感じの路線だ。
それと地下鉄には珍しく、力強い走りを見せる急行があり、その存在が割と印象的だった。
あぁ、三番瀬。~船橋~
ユンボが路肩で売られてる
西浦町の停留所より。
休日の朝早い約束は波乗り以外はやめてくれ。
そう思う。
眠い。
バス来ないし。
そもそも貝はあまりすきでないのだが、なぜ潮干狩?
しかも、眠い。
何もなければあと3時間は眠れただろう。
眠い。
忙しいっ
忙しいにも程がある。
毎朝タクシーで新宿駅に向かい、帰りは終電。
33になるこのカラダは幾分コントロールしずらく、
うまく話が進んだいい頃合いのシゴトが重なり、居ながらにしてハイになっている。
恐らくそれでも体調は悪くもないし、仕事もなんとかなっている。
サーバの負荷テストのようにガリガリ仕事が流入してくるワケだ。
んで、こちらはキカク屋だ。
そいつらでソフトクリームをこしらえたり、ガソリンに混ぜてみたり、面白そうなオチを付けて売り捌く。
まぁそんな感じだ。(ほんとか?)
今が面白ければいいならこのままもありだが、
自分の名前に一字あるような、すこやかさって言うの?
そんなヤツをこの先は暮らしに取り入れていこうかと思っている、
なので、仕事でドンパチも程ほどにしようかと。
なんてヌルイことを考えている。
ヤルかは判らん。
金属も磨耗し続けると真っ赤に輝く様に、
この状態は少しオカシイ。
てか、遅い青春とかなんとかなのかな?
サラサラトマトでも買って帰ろう。
いまの俺に必要なのは、好きになれる女とリコピンだ。
恵比寿 九十九ラーメン 大森大道写真展
夜、会社の引越しの後片付けがある。
まーそんなのはいいとして、外に出る口実を作ろうと大森大道の写真展へいくことに。
クマ氏がつかまりご近所さんはNGらしい。
写真を志すうえで良く聞く話「大森大道が全部撮ってしまった。」
「彼の写真を見たらもうどうでも良くなった。」
などなど。
都市伝説じみたエピソードの数々。
絵でも何でも先駆者がいると次の世代は贋作ぽくなる。
個性の開花していないうちは、先駆者の絵は見ないのもてだ。
自分の写真に嫌気も出るときもあるが、何か癖のようなラシサのカケラが有るなと言うのも判るようになってきた。
そろそろ大道いいかな?
怖いもの見たさもある。
ホントに撮れなくなるの?
結果、気分は全然楽になった。
あれほど僕は悲しく無いし、萌えのポイントがあきらかに違う。
もっと撮らなきゃならないのも、色々学ぶところもあった。
少し味の濃いラーメンを食べたような感覚に襲われながら、退場。
クマ氏と恵比寿の名店九十九ラーメンへ。
ヒドい蚊柱が乱立する歩道橋を大道の写真展パンフで払い除ける。
粉チーズをコンモリと乗せた元祖チーズラーメンはなぜか大森大道な味がした。
チーズもスープも濃いめだった。
美味い。たまには食べたいかもとも。
サザンの桑田佳祐が好きなラーメン屋の1つだとも聞いたことがある。
大道、桑田。
なんとなく分かる気がしなくもない。
ハッキリした味があり、満足感もある。
そのてんが重要かもしれない。
満足ね、
会社に着いて、自分の荷物の荷ほどきをして、出社してた社員を手伝う。
満足のいく展覧会か。
少し身が引き締まる思い出帰宅する。
大道と九十九のラーメンに少しあてられたかもしれない。
(ブレとボケは大道が道を切り拓いたらしい。3枚目はオマージュw)
ファンタ、選択、迷いみち
昨日の晩
ヤケ食い
深夜に軽いスナックタイプのラーメン。
喉が渇く。
水でもいいが、水じゃ味気無い。
ヤケ食いのシメだ。
Tシャツで出ていく。家の下の自販機へ。
コインが入らない。
買えない。
仕方ない。
俺はファンタが飲みたいのだ。
しかもオレンジ。
嘘の清々しさ。
家を出て中央公園の交番に迫るみちのり、
寒空のもと緑のTシャツ一枚でた。
梅月湯の隣、コーラの自販機。
しかしだ、やはりファンタはない。
コンビニにもファンタは無いだろう。
ファンタに裂くフェイス面積がない。
ブドウはあってもオレンジは無い。
マーケティング主導の世の中にファンタオレンジは見る陰を潜めた。
ファンタオレンジはどこだ!
中央公園の交番前に来るまで自販機はいくつあっただろう。
しかし、コンビニで言えば各ブランドごと主力商品を4つくらい。
それ以外は気の迷いか、オーナーの好みで1つ枠くらいか。
ともかく西新宿のコンビニではファンタオレンジは生き残りずらい現実にさらされている。
炭酸がんがんの飲み物はビタミンを混ぜた栄養系のみだ。
そして各メーカーが設置した自販機にはこれまた売れ線のお茶系が鎮座。
伊右衛門、福寿園、あと水。
マァね。
だが、ここからが問題。
自販機のフェイス以外。ランク外、圏外は、誰が何で決めてるんだ?
売れ行きもなにも、フェイスがなきゃ、売れない。
最近関東全県で見る様になったMAXコーヒーなどだれが何で支持したのだ!
や、推測の域を出ないが、マーケティング主導の世の中を考えると、オーナーのレコメンド、なぜコレ置いてんの?みたいなヤツラのシレツ極まる争いが毎夜繰り広げられているはずだ。
そう、自販機置いちゃうジイサンの好みがニョキニョキとマーケティングの荒れ野に芽ぶくわけだ。
ファンタは敗北し、MAXコーヒーにフェイスをあけ渡したのだ…
。
などと考えていてウロウロしたあげく、ファンタオレンジが無い事実を受け入れ、苦々しく思っていると、目にはいったインディペンデント系自販機のポッカがあるではないか。
冷えきったカラダ、見定める目、マーケティングの及ばない有像無像。
思うば、暴食で疲れた胃袋と仕事場の場のハードさを忘れたかったのでは?
ガコン。
出てきたのは甘さ控え目の冷たい紅茶。
深夜徘徊と思考の転換。
直感以外の解決。
中々あじな展開だと思う。
考えは多様性を失なったさいに急激に萎縮する。
疑うほど懲りかたまらず、鮮やかな模様を覗かせ翻すレジャーシートみたいに楽しい絵を描くのもいいだろう。
いま根津からの帰り道、歩きながらこの文を書いている。
後楽園を過ぎているところだ。
飯田橋に着いたらタクシーに乗ろう。
たまには歩くのも悪くない。
少し運動をし、考えを巡らせ。明日に備えよう。
色々考える必要があり、自分の生活を展開させてく必要がある。
小雨が爽やかに感じられなくなってきた今、そろそろタクシーに乗ろうかと思う。