西新宿「盛りそば温盛り大盛り」十二社大勝軒

ここ、西新宿の十二社にも大勝軒がある。
新宿中央公園前の坂を登りきり万年屋を越え甲州街道に差し掛かる直前くらい。
豪快な盛りつけと大きな鉢から想像する通常の大勝軒から考えるとここの店は何かが違う。
盛りが綺麗だから?
や、それはこの店のチャームボイントだろう。
新しいから?
や、更に新しくできた池袋ラーメン二郎の隣の大勝軒の方が大勝軒ライクだ。
ずっと謎だったのだが今日良く分かった。
ここの大勝軒はテレビがついているのだ。
いつも見ているブラッディ・マンデー(Kの形相オソロシス)が店内で流れていて気が気じゃなかった。
なるほど。
味が音に邪魔されている。
今帰路につくなかヤヤ痺れた舌が口のなかでショボくれている。
化学調味料も悪くは無いがドラマの続きを無視しながら一目散に掻き込んで撤退したのだから体の方も拒絶反応を示しているのだろう。
大勝軒の系統では新宿エリアでくらべるなら小滝橋通りの大勝軒よりウマイが、トータルではどっちもどっちだろう。
腹ごなしにシャンプーでも買いに行こうかと思いながら、珍しくヤヤぬるい師走の十二社をブラブラしている。

巨星乙。

先週金曜日、印刷の仕事でタッグを組んでいたディレクターが会社を辞めた。
悪態もつくし、言ってほしく無いホントのことをズバズバ言うひとで、会社的には面倒な人だった。
しかし、ホントの事を言うという意味で、会社の良心であり、仕事に関しては中々できる人だった。
プロパーで入社以来、20年以上会社にいたらしく、くち悪く喋るため、誉められたものではないなと本人も思っていたようだが、まぁデザイン事務所にいるディレクターであればそんなもんだろうなぁと俺は思っていた。
(今の会社の他のディレクター陣はどうしてもキャラが薄い。)
いまの会社の法人「人格」を考えると「無難で意見を言わない」感じだが「口悪く、しかし仕事きっちり」というのも、あるいはもう一つの選択肢、成れる法人格として有ったかもしれないと思うと面白い。
少なくとも多様性の一つとして先週まで彼は会社にいた。
しかし、この局面でそのディレクターが会社を追われたのが興味深い。
柔軟性や、多様性を今いる会社は捨ててしまったのだろう。
幸いな事にそのディレクターは、行き先を確保できたようだし、俺も代理店対応のノウハウの一部を教わることができた。
まぁ何にせよ、今がどうにか凌げているんだ、とりあえずお疲れ様だ。
おもえば、5月に仕事で一緒に組んだのがそのひととのタッグのはじめで、現在あるプレゼン連勝の初めの案件に絡んでくれたのは他ならぬそのディレクターだった。
コンビを組む以上、俺は駒を預け突っ走る。
俺が鵜ならアチラは良い鵜飼いだ。
Macを使わない入稿をしていた世代の生き残り。
レイアウトの考えがキッチリしている。おまけに腹が座っていて引き際がわかっている。
プレゼンには勝ったが、蓋を空けたら腐ってた仕事もあった。
中身を知った当日から始めても、どうやっても事故になるスケジュール。
絶望するほど非協力的な客先。
3週間で48ページ。
企画の内容さえフィックスしていない状態。
ノウハウや仕事としてのベースの無い編集仕事。
他数点、台紙まで作りなおし、平行進行、ロゴからの提案…。
しかーし、45万部発送して無事故で切り抜けられた。
デレクターの潮目を見る勘と俺の意地。
反響が良く、しかもノークレーム。イツモの嫌味もなし。
(刷りなおしだと億単位の負債になるそうだ。)
華々しい結末。
いま帰り道、色々考えてかえってきたのだが、イイ時間と経験が積めたと思う。
あの仕事を他のヤツが受けてチリと化すのを見てみたかったなーとも一緒に話してはいたが、それでは、えらい早く会社が折れてしまうではないかとも妄想。ニジリ折れて分解する。考えの中だから笑えることなんだろうなとも。
まぁ、バッドエンドも選択肢には有ったかもしれないが、いまはそのころの徹夜3連チャンがざら、毎日タクシー帰りだったあの日々とは決別してるのだから、それだけでもとりあえずはよしとしよう。
あとは自分の立ち位置をもう一度考えるだけ。
まあその前に面白かった日々をしばし反芻してみる。

吉祥寺「シュウマイ、餃子、モツ煮」すき焼き焼き鳥いせや公園店

変わらない味
変わらない店
変わらない空気感
飲食店を語る時に、味付けや接客だけが全てではなく風貌というか店の性格が売りになっている場合がある。
ノスタルジーに浸れる順喫茶や、「えぞ松」や「ラーメン二郎」の様なエネルギーチャージステーション、そして今回紹介する「いせや」の様な以前と変わらぬさまが、嬉しい隈雑な店。
雨漏りや油染み、古いテーブル、簡素な椅子もいつものまんま。(保守はしててもわからない)
友達の家に来たみたいに落ち着くし、昔きて騒いだ時の記憶が蘇るというか、時間を忘れる説得力が店にある。
ホントは何度か飲んだ程度の店なはずなのに、懐かしく馴染みの場所という感がある、友達と揃って飲むのが非常に楽しい。
肉がぎっしり詰まった「シュウマイ」「餃子」あと、くるとなんとなく頼んでいる「モツ煮込」など変わらぬ味が楽しめる。
昼から飲んで瓶ビールと肉っぽい摘まみで緩く飲む。
座敷で飲む、テーブルを囲んでシュウマイを摘まむ、ちっちゃなコップでビールを飲む、なんだか楽しい。
もしかしたら店に酔ってるのかも知れない。
いま朝なのだが、二日酔い気分満点ななか、1次会のいせやは尚も好印象だ。
たまの集まり、長く話したいならイイ店だと思う。
焼き鳥は?まあ、焼き鳥を食べに行くための店ではない。店に行くための店。店がウマイ。
そんな感かなと。
(すき焼きってあるの?実際、やき鳥は頼んだが、すき焼きはメニューにあった記憶が無い…。)

西新宿五丁目「手こねハンバーグおかずセットと十穀米」おうちごはんフクラ家

西新宿五丁目駅近くにできた新店、持ち帰り専門の洋食屋「おうちごはん フクラ家」に買い物帰りに立ち寄る。
ここ1年位で店舗を都内に急速に増やしている洋食屋の外食チェーン、フクラ家の持ち帰り専門1号店のよう。
(フクラ家も持ち帰りはあるようです。流星の絆が流行ってるので、やっぱり洋食屋は旬なのかな?)
みんな軒先のメニューをみて「ふ~ん」って帰る感じ。
(ちょっと高いかな?)
当方もメニューを見て「ふ~ん」をする。
西新宿五丁目にしては少し強気な値段にも見えた。でもそれ以上に、味がどうか気になったので入ってみることにした。
洋食屋と聞くとステレオタイプに「ハンバーグが食べたいなー」と思ってしまう。
(小さな頃、ハンバーグはレストランに行かないと食べれなかった。キホン家で食べることが多かったためか、今となっては贅沢な時間だったが、そういう生活が続いたためか、初めての洋食屋の門をくぐると即、ハンバーグをオーダー!という思いが出てきてしまう。)
ハンバーグの単品とご飯でイイかなー?と思ったら店員(おっさん)がおかずセットをアピールしてきた。
まぁ、家食いだがディナー的に味わいたいし、健康も気遣って+初見と言うのもあるし、その店員のおっさんのプランに乗ってみることにした。
じゃあ、健康ってことなら、白米より十穀米だな。と、十穀米と手こねハンバーグのおかずセットをオーダーした。
白い革張りの椅子、丸井のインザルーム辺りで掛かりそうなテンポの早いボサノバ。
壁紙にうんちく、レシピの持ち帰りも可能。
適度な待ち時間のあと、料理を渡してくれる。
家でさっそくディナータイムだ。
まず初め、彩りに使っているパセリをたべる。
へぇー、ウマイ!
こういうのが印象を変えるよなーと思ったり。
で、さっそく丸々とした手捏ねハンバーグに箸を入れる。
すると肉汁がジューッとでてきて「ぅわ、なに?もったいなー、うまそー、早く口に入れたい!」と言う感じに。
で、口に入れるとジュワッとしてイイ。
少し切り分けてドミグラスソースをたっぷり付けて食べると併せてイイ感じ。
豚を若干減らして牛を多く使っているためか、肉らしい味わいより噛む愉しさや、肉汁を楽しむ仕上げになっている。
で、秀逸なのはハンバーグを焼く火加減にあるみたい。
焦げ目加減のウマさ、歯触りがちょうどいいとこにある。
ややビターで少しカリッとした表面と立体的な挽き肉の層に肉汁。
旨く焼きながら肉汁をパッケージングし、食べる側を楽しませようと手間を掛けている感じだ。
(豚が多いと肉汁がマイルドになりすぎるかも、まー予想の範疇ですので。しかし何かポリシー感じるなー)
ハンバーグに浮かれていたがオムレツ風玉子焼きも、箸で崩しやすく、そこそこふんわりで好きな味だった。(あまりドロドロは好まない方なので)
あと付け合わせのキャベツの甘さやシャキシャキ感は頑張ってるなーって感じがした。(漬物、ポテサラはとても普通だが、材料はしっかりしてそう)
もし足りないところがあるとすれば、ちょっとしたデザートと材料のスペックシートかな?
(良いものを本当に使っているなら、アピールが足りない気がする。)
オリジン弁当など持ち帰り店舗が近くにあるので最初は大変かも知れないが、
イイものを手間掛けて適正な価格で提供して欲しいと思ったり。
あと「フクラ家」自体の伸びの急速感はファミレスのサポートしてない、キッチリ作るウマさを提供するゾーンへの参入なのかなという気もします。需要がありそうで誰も手を出していなかった分野だけに、このセグメントへの進出を考えた人間の攻め方がうまいなーとも感心。
やー、にしても、西新宿五丁目駅周辺はも少し店あってもイイんだがなぁ~
とりあえずフクラ家、頑張れ!

中野「辛味噌つけそば」和風つけそばらーめん桜桃

辛味噌つけそば
まーまー味…
担々麺とか麻婆豆腐とかのやや甘い味噌なあじでやや辛い。
よくある太麺は絡みが悪い感じ…
(やすべえタイプ)
風味も…
辛さも…
量も…(大盛りとかもバランス微妙)
どこかで食べた味がなんとなく混ざったというか…
特筆する点としては、キャベツ、モヤシ、シナチク、キクラゲなど野菜や具が多目に入ってるかなと。
あと、後味わるくない。
まぁそんな感じです。

歳末血液ビジネスモデル

いま中野駅前でクマクラ待ちなんだが、献血祭り実施中。(俺は血管が奥にあり分かりずらいらしいのでやらない。)
ただ、これ、こんな風にやるんじゃなくて、どこの会社でもやる健康診断のオプションで血を抜いちゃって、それを献血にまわしちゃえばいいのにね。
会社も身元もしっかりわかる血がたっぷり一気にとれる。
デフォルトは血を抜く方にしておいて、拒否ってもイイ感じで。
医療問題一気に解消!
どうせ採血はやるんだし、バリウム飲んでグルグル回って仕事にならない一日を過ごすんだし、多目に採血してもいいべさ。
(さすがに当方も健康診断では採血をする。量はキニシナイしね。)
どうでしょう?厚生労働省のみなさん、日本赤十字社のみなさん!

吉祥寺「クロワッサンとあっさりカレーパン」アンテンドゥ

ほんのりマイルド、ちょっぴりビター。
その他はただひたすらに真っ直ぐサクサク!
そんなスポーティ味わいのクロワッサン楽しめる吉祥寺アンテンドゥ(ANTENDO、何かの賞を35回受賞してるみたい)
ベーグルメロンパンが人気のようだが品揃えも多く買い物が愉しくなる。
、駅近でカワイイ店員とウマイパンがお出迎え。
井の頭公園での散歩帰りに寄るのにちょうどイイお店です!(今、さっぱりカレーパンを食べ中、玉子ウマー!辛さをおさえて後味もグッド。詳しくは買って確かめて見てください!)

吉祥寺「焼きトウモロコシ」井の頭公園売店

公園、売店、トウモロコシ!
程よく焼き上げ追い焼きとタレをまし塗りしてくれる。
昭和なオヤツ的味わい。
シチュエーション的に萌えてウマイものは時代を越えるっす!
ビバ焼きトウモロコシ!

改めて

いま吉祥寺へ行くため中野坂上へと歩いていたのだが、消防車が信号に差し掛かった。
中から煤けた制服をきた消防士が人を制止して駆け抜けていった。
それでも渡る女が一人いたが…それはおいといて、
歳末、不況、休日、個人主義。
彼らは関係なく、火事場へ赴く。
洋の東西をとわず、時代を問わず。
人が人を助けにいく。
なんだ?何かスゴイヤツラだな。
重要だし、今時ないカッコイイ仕事だな。
儲けを無視した、集団が今の世にあるだけで驚きに値する。
それだけ必要で
理由じゃないんです!
と言う存在なのだろう。
乾燥しきった空気のなか、消防士への敬意と火事が減ることを思いつつ、飲み会へと向かう。

じっと我慢の子

今年の自分へのプレゼントは?
カメラに付ける43ミリのレンズくらいだろうか。
その他は、盛り上がりも盛り下がりもせず、淡々と一月過ごしていこう。
展覧会にかけて新しい絵幾つかを作り、それと算段をもう一つ。
ちょっと面白い時間が待ってるはずだし、パーティーはそれからで遅くない。
そう思う。