新宿、興信所、最後の希望。

新宿の人が住んでるとこにはポスターが貼ってある。
「探偵・興信所」

探偵は探査偵察なのだろうか。

だが待て…「興信所」!?

信用もしくは信頼を起こす所?

実際は浮気調査や素行調査なんだろうが、素行調査はまぁ興信かもしれないが、浮気調査は興信というより疑いを晴らすとか、過ちを明るみにするとかじゃないか?

たまたま疑いは単なる取り越し苦労だったとき、たまたま疑いが晴れて信頼が少し回復する程度が希望的に最大の良い着地点か。

ただまぁ火のないところに煙は発たない訳で、人を雇ってまで逢い引きなのか、密会なのか、その顛末を調べあげたとして、いったいそこに信頼の回復や新しい信用に値する構造は興るのか?

そう考えると、興信所って言う名前は性善説の尖端、崖っぷちギリギリに留まるチリ芥のような儚いものであり、コンクリートジャングル新宿におけるひとつの淡い希望、この乾いた都会にある男女の最後のファンタジーなのではないか?

あなたな場所にもファンタジーがあるという少し心暖まる話だな。