プロフェッショナル~仕事の流儀~材料科学者、細野秀雄の回を見直している

新素材を作り出す材料科学の科学者細野秀雄氏の回。
見ていてビシビシ考えているところへのインスピレーションをもらった。
じゃあ、忘れないうちにメモしていくかな?ってね。
細野氏は超伝導物資などの新素材を作りあげていく科学者で発言が鋭利なイメージのひとだ。
自分のやりたいことを貫く感じは尊敬するところだ。
「化けないとつまらない。」
「エンジョイだけで仕事なんてしたら勝てない、エンジョイ、プラス勝てるってことが僕はプロの研究だと思う、そうじゃなかったら研究やってもしょうがないですよエンジョイだけだったら科学愛好家ですよ」
恐らくいま一番走っているんだろうな。55歳のトップランナーだ。
コンペティターなんだろうなぁ。
(企画屋として勝たないと仕事に成らないのは同意。)
あと、癒しツールを持ってる。
猫の写真本。これ、意外であり必要なんだろうな。
腹空いて会議に出ると怒りやすいから食べるとも。
最近当方は色々展覧会をはしごしてるんだけど、絵の世界で当方が気になってること、最初にやるやつの発想力は凄いし、しかし自分の世界を産み出した気楽さもあるなってかと。
例えばピカソの描き方や絵、色使いを真似るやつは山ほどいる。
最初にやるやつ、ここではピカソは後陣に比べ恐ろしく気楽で、ある意味卑怯だと僕は思う。
ピカソは自分の作品を作ればイイのだし。
自分らしさを無理に組み込む必要はない。
言ってしまえばピカソ以前、ラスコーの壁画を描いた人間が一番気楽だったと思う。
未開の地は段々と日を追うごとに少なくなる。
後陣は新しいことをしてると思いながら、誰かが通って来た道かとビクビクしている部分もある。真似や旧来の手法は誰でもやれるハウトゥー要素が多いが、それだけに枯れた農地をいかに効率良く耕すかと言ったような行き詰まりの中を進まされるツラさがある。
以下にあげる細野氏の信念や直感、明るさに関する部分は絵描きも見習う部分では?
どうやらまだまだ未開の地は無数にあり、それを引き出すことはパッション次第でどうにでもなるのだと言うことが見てとれた。
細野秀雄氏はコンクリートに通電できる事例を発見している(材料科学にのめり込む切っ掛けでもある)
「こんな物資で電気が流れるならまだ無茶苦茶有るだろう。」
と直感したようだ。
そしてそこを自分の仕事のステージとして直感したのかも知れない。
茂木氏「いままで個体物理って色々研究されてる様に見えてるけど極一部しかかすってないってことですか?」
細野氏「それも間違いない、極一部ですよ。」
まだまだ余地があるエリアであるっていう、思いの部分もあるし、同業者の切磋琢磨が続いて実際に論文発表が続いているのもはげみになってるのだろうかな。
住吉美紀氏「出来ることはもう無限大じゃないですか、その中で次に何を絞り込んでいくですか?」
細野氏「異常にこれは…サイエンスに合わない言葉ですけれども、多分五感ですよ。
この辺だなというのは多分五感ですよ。
ただそれは、五感て言うのは修業をするとどんどん磨かれていくものですから、
バット振って当たったときの感触ってあるじゃないですか、
自転車もそうかもしれない、
自転車にのれるようになると絶対自転車に乗れるじゃないですか、あ、今回これでくと何か出てきそうだなって感触ってあると思うんですよ
僕はそれ非常に大事なことと思ってるんですね。」
と。
感触、流れに感じを掴み話さない、パッションと共に突き進む感じなのかな。

“プロフェッショナル 仕事の流儀 第VI期 DVD-BOX”

当方的にシンパシーを感じた部分は以上。
まとめのパートでは以下のようなことを話しておられた。
ブームではなく自分の研究を貫いていく、そんな研究者。
間違えた内容を含む発表をしたあとを受け、
失敗を乗り越えるのかどうかという話しで、細野氏は
「そこに、新しい可能性があるから、どう見たって有るからですよ、冷静に判断して、そりゃもうこっちやったら絶対なんか出てくるってそれが、サイエンスの筋もあるし、それから積み重ねてきたものが、積み重ねてきたものがあって、そこに繋がってるから、感情だけでは判断しちゃいけない問題ですよ。」
といっていた。
研ぎ澄まされていれば、勘は重要ということですね。
成果という鉱脈の近さは、何度かやってると
確かに分かってくるところがありますしね。
研究の醍醐味は?
「新しいものが作りたい、目から鱗を落としたい」
「これは俺が作ったって言いたい。名前が付く法則が作りたい」
あとは…
「ありきたりな物で作りたい」
プロとは「他のひとではできないことが出来ること。ただ単に楽しむだけではなく、独特の手法とか考えとか道具をマスターしてるひと、使いこなして初めて他のひととは違う事が出来る。それがプロ」

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