●iPhoneは撒き餌だった
これまでのiPhoneは撒き餌だったように思う。
つまりiPhoneOS機を世界に浸透させるスティーブ・ジョブズが投げ掛けた布石だったのでは?
●まずは蒼い芝生をつくる
iPhoneはひとつの国にひとキャリアを名目に世界展開してきた。
キャリアからすればAppleへの支払いはかなり高いものだったらしく、日本のドコモみたいに悔しい思いをしながらiPhone投入を断念した会社も多く有るだろう。
採用できたキャリアには予想だが品質と広告展開の義務も同時に課せられる。
「iPhoneは儲かりiPhoneは何もかも新しく素敵だ。」と。
iPhoneのイメージをひとつの国ごとに植え付けるには、多数のキャリアに供給するのではなく、ひとつのキャリアに供給した方が絵がシンプルで、印象的に映る。
隣のキャリアのiPhoneは蒼々としている。
そんな印象を明確に与えられる。
●iPadで焦らしプレイ。→漁夫の利
iPadの発売はSIMフリーになる様子。
iPhone発売権が獲得できなかったキャリアの初のiPhoneOS機「iPad」恐らくiPhoneを望んでた別キャリアユーザーの多くは渇望から「iPad」を買うだろう。
で、ここは効果測定の意味が強いだろう。
iPhoneを独占的に供給してきたキャリアは必ずしもその国で有意義なインフラ供給ができてきたとも言えないし、
iPhoneを売るにふさわしいサービスを提供出来てきたか?効果測定をするのだろう。
またiPhoneが扱えなかったキャリアは疑似iPhone、iPadを必死に売るだろうし、
従来のiPhoneを扱ってきたキャリアも意地でiPadを売るだろう。
焦らしていた別キャリアも飛び付くし、既存キャリアも躍起になる。
儲かるのはジョブズ。
素晴らしい構図。
●Appleは非情だ。
iPhoneよりずっと以前にApple=スティーブ・ジョブズは何度となく強権を発動している。
多くの者を血祭りにあげてる過去がある。
特にスティーブ・ジョブズがCEO再就任した当初物凄い勢いで社内リストラを断行している。
それは社内だけでなく、
社外…販売店だけでもなく、
メディアもずいぶん多くリストラしている。
キャリアに関しても同じではないだろうか?
iPadを広く多くのキャリアに浸透させることで、その国でのキャリアが実行できるサービスの訴求力を見ていく。
そう考えられてならないのだ…。
●この攻勢の速さは?
iPhone、iPadに関する攻勢のスピードは目を見張るものがある。
察しの方もいるようだが、それは、Andoroid端末の急追に対する答えでも有るだろう。
綺麗なトータルソリューションを好むジョブズが無い髪を降り乱してハゲむ。
(これは以前のジョブズにはなかった行動だ。)
CDMA系のiPhoneも計画中らしいから効果測定を終了したあたりで、寡占状態から全キャリアへの提供をめざすんじゃないかな?
現在の世の中のブームを見ても効果は明白だし、高いコミットを払えるキャリアにはどこでも提供する。イイビジネスだ。
ジョブズのやりそうなことであるし、かつてビル・ゲイツにウインドウズ95で世界を牛耳られた際に起きた格差をここで作りだすのではないだろうか?
●iPhoneが主戦場ではない。
iPhoneは主戦場では無いように思う。
iPad?
いゃ、iPadも先兵でしかない。
アメリカ人が考える完全なる勝利はテレビの上のセットトップボックスに有るだろう。
つまりジョブズの趣味…AppleTVがここに来てやっとはな開く。
恐らくあんな偽Mac miniみたいなものではなく、新しいスタイルを提供しながら。
圧倒的なリソースをもって…
そこまで行くと1980年代にスティーブ・ジョブズ達が夢見た世界が彼の前に登場するのではないでしょうか?
僕は以前Apple信者の端くれだったが、今はガラケー片手に(・∀・)ニヤニヤしています。