瞬間バカ

となりに息を飲むような美人がいる。

と、なると真っ先に僕はバカになる。

気の効いた喋りがまずできなくなり、くち数がへる。

下手にアタマを使おうものなら滑る滑る。

全然ダメ。

先日俳句の会で即興をやったとき、ほぼ全部タコったのは、お酒のせいでも風邪薬のせいでもなくそう言うことかと。

だからって、僕は、全然俳句が取られなくてもその瞬間、えらい幸せだったんだからいまもニヤニヤしている。

アタマ悪くなってもそれは良い記憶だったりする。