池袋東口パーク街「ラーメン ぶた入り 野菜 辛みトッピング」ラーメン二郎池袋東口店

世の中には二通りの人間がいる。
二郎を喰う人間と食わない人間だ。
食わない人間の中には、かつて食い負けた人間もいる。
何にせよ、その両者の間には越えられない壁が立はだかる。
どうせ食べるならウマイのが良いというひとにはココを勧めよう。
手軽にウマイ二郎を食べたいなら池袋東口店がおすすめだ。
(神田も良いけどね)
新宿にいるなら池袋東口店。
もしくは小田急線に乗る人間なら相模大野店。
今日は池袋東口店に寄ってきた。
「ラーメン ぶた入り 野菜 辛みトッピング」
割りとご機嫌。
きちんと食べきった。
帰りの電車で危機感を感じるも、上手く乗りきった。
俺、サイコー!
俺頑張った。
ラーメン好きの元上司に言わせれば二郎や大勝軒で出すのはラーメンでなく餌であると。
まぁフランス料理も人間さまの餌だしがっつく対象がズレただけだ。
餌だろうがなんだろうが、たち塞がる壁は破るもの。
まぁ深くは考えないこと。
その辺りには何も答えなどないしね。
でだ、ここからは初心者の大人に捧げる二郎ガイド。
えせジロリアンな俺が、貴殿の二郎ライフの露払いをしてしんぜよう。
★二郎にはトッピングがある。
俺的オーダーでは以前は迷わず
「野菜ニンニク増し増し辛み」
だったのだが、最近はちょっぴり大人になったので、上述の
「野菜 辛み」
トッピングに留めることにしている。
なにしろトッピングは無理をしないこと。
これが勝利の方程式。
あと店によってオーダーのルールが違うから良く先人達を観察することだ。
あと、いきなり全部載せとか、全部ダフルとか増し増しオールとか言わないように。
もし、友達や同僚が、けしかけてきたならそれは君のポストを狙っているのか、君の彼女を狙っているのか、とにかく謀略の香りがプンプンだ。
逆に二郎ビギナーの友達の彼女が欲しければ二(ry
★二郎には罠がある。
・トッピングはしなくても何か適当に入っている。
・野菜で麺が見えないのは当たり前。
・代わり映えのない麺の地平、麺の切れはしがシナチクに見えてしまう。
(もちろんシナチクなど入ってない)
・隣の席のトッピングに吊られると、食い負けた瞬間から周回遅れ的な心理的敗北感に浸らされる。
・お金とお腹に余裕があるならぶた入りがおすすめ。
ぶた無しだと単調な味に箸が進まなくなるかなと。
・ニンニク増し増しにすると途中で調子が悪くなる(時がある)。
・食直後、電車に乗ると吐きそうになる。
★あしたの二郎
名古屋のマウンテンは登頂と行った感じだが、
ここ二郎は格闘技に近くとてもスポーティだ。
走破とか収納とかそんな感じ。
野菜を掘り、麺を持ち上げ、肉を貪る。
痺れた舌もそのままに、ただひたすらに箸を繰り出す。
打つべし、打つべし。
店に入ったら最後、自分との闘いが始まるのだ。
しかも、その試合は自分で相手が選べる。
有利な試合展開も自分次第なはず。
しかし、リングには時として非常な振る舞いをする。予想や勘を裏切る冷酷非道の魔物が住んでるいるもの。
減量失敗のボクサーよろしく、一瞬でコンクリートの床に這いつくばらされることもざらだ。
★敗北を越えて
自転車レースで言うところのハンガーノック、山用語のシャリバテに近い脱力と敗北感が二郎での食い負けには潜んでいる。
食べ過ぎ、過積載で動けなくなる。
舌は痺れ視界はモヤシの川、口の中はニンニク臭でいっぱいだ。
絶句する君を働き者のウエイトレスが片付けに来るかもしれない。
ラーメン鉢の前で真っ白に、ただ真っ白に燃え尽きた君は、
ラーメンドランカーとして二度とリングには戻れないのかも知れない。
それでも君は行くのか…
誤解が無いように言っておこう。二郎はウマイとかなんとかじゃない。
もちろん中盤までは味もある。
割りとウマイし、店の違いもある。
しかし、その実、アレがラーメンなのかというといささか疑問である。
黒い系統の小麦を使った堅打ちのうどん?とか?
味より満足感を越えた何かが手にはいる。
満腹中枢を破壊する何かとか。
ナチュラルハイに似た中毒性のある何かだとは言っておく。
まぁ、なにはともあれ、単なる飯屋だ。気負わず行けば何か掴めるはずだ。
騙されたと思い入店するのがまず、正しい一歩目だ。
ココまで読んだのなら、お近くの二郎に今すぐ走るべきだ。
それでは諸君の検討を祈る。
(黒ウーロンがぴったり)