馳星周の「不夜城」からの3部作完結編「長恨歌」を読みきった。
過去の歌舞伎町、過ぎ去った時間、いまの歌舞伎町にはない緊張感が懐かしかったり、馳星周の重い空気感を感じたり。
中々早く読みきれるいい本だった。
(少し同窓会的な側面もあったなと今は思う。)
ケータイや中国人の流入のトレンド、錦糸町の今にちかい臭いなど、いま読んでおくと良い旬のほんだろう。
劉健一はパート2よりいい味を出してる。
少し前の歌舞伎町を思い返すと確かにそんな事件有ったなとか思い出したり。
話自体はメロウなとこと、少し物足りない主人公のキャラの薄さ、周りのクドサなど、良いバランスがとれていた。
さすが、うまい。
パート2の時みたいに変に気を回し過ぎていない。
読みやすく生臭い文章に触れられて嬉しく思う。
恐らく、不夜城でザラザラした人に贈る10年越しのデザートみたいなものだろう。
不夜城ほどの吸引力は無いもののおすすめの一冊です。
映画みてるより楽しませてくれます。
是非買ってみてください。