したたかに進む人の流れ、一糸乱れの流れ、サラリーマンの流れ。
その中で自分のやれる事をやり、奮闘した。
好きな女と、友達と、自分の城。
それらと過ごしたいい時代。
僕の持てる力を、振り絞る、振り抜く。
夢と儚さを帯びた絶望。
このまま進めるのかどうか不安。
いまは、安心して自分の足で進む事ができるようになったが、
気づけば西新宿の中、僕の力はそれほど走っているのだろうか。
気づけば好きだったあの子は僕の前からいなくなり、
周囲は恋から結婚へ。
西新宿の空のもと、青い空、黒いビル、ほの明るい窓の光を眺めながら家路に付く。
まだ、序の口だ。
僕はもう一度走ろうと思う。
(*istDs DA21)