こうも暑いと眠れない。

体は疲れている。
2台の扇風機は規則正しくかぜを運ぶ。
池袋に住む好きだった女が頭のなかで呟く。
本を読んで3時まで起きてた…か。
20年近く前のこと。
好きな女の顔、声、仕草はいつの時代も消えないものだな、とも。
そう、本なんて読んでも眠れはしない。
今までとは違う。
面白い好きな本は特にだ。
さて、独り身が長い俺には、朝まで時間を忘れる女もいない。
テレビは飽きた。
Macは触りたくない。
海で焼けたか、夏の熱気が体からにじむ。
今日見た星空は関東のはずれならではだなと。
花火はみなかったが、それ以上の価値を感じた。
明日は田舎のメンツも暑さでダメになったらしいから、今夜は気楽かもしれない。
英語教師ミッキーが亡くなったんだそうだ、
家では珍しいことだか、少し飲みたいな。
少し飲んで寝ようか、
コーラとレモンでも買いに、夕涼みと行こうか。
夏は好きだが、少しばかりこの暑さは大袈裟じゃないかとも思う。
たまにはクーラーでも効かせようか、そんなことを朦朧と思いうかべる。
ただ、ただ夏を肌で感じていたいだけかもしれない。

旅の終りに。

今からちょうど15年前の夢の場所への再訪。
自転車レースや今までの自分からの転換、そういうのがしたかったのだと思う。
再訪することで変わってしまったこと、変わらないこと、そのいくつかが思い出された。
そこには叶わぬ夢や幸せも沢山あり、ただ、その現実を踏まえたうえで良い解決を見い出せればと奮闘してきた。
大人になったいま、夢に燃えていたあの頃が少し恥ずかしくうらやましい。
変わらない、そういう価値を積み上げることは今も可能で、そういう努力をしていこうと思う。
夢の向かう場所とは違う今を楽しもう、
そして野望をもって取り組もう。
新しい地平は今の僕の後ろに築かれるわけだから。
過去を振り返ったときニヤリと笑える、そんな起点になればと思う。

烏龍茶、自転車。

昨日のばん、すすきのからの帰り道、気付いたもの。
自転車、主にニュークラブ辺りの娘が出勤、帰宅する際に使っている。
ミニサイクルやシティサイクルが多い。
きらびやかな世界だが恐ろしく現実的手段だ。
しかも謎なのは、駐輪してる場所がないのだ。
店内持ち込み?
まぁ、謎だわな。
で、烏龍茶、特に黒烏龍が無い。
ヘルシアもない。
札幌ではブームはなかったのだろうか?
メタボリック度合いが増したこの旅で頼りになるのは精神力のみ?
やはり、試される大地、北海道ってのは伊達じゃない。
そしてイカメシと大沼団子を買い込のであった。

東根にて

もろ手を挙げて喜ばしい状態ではないが、何かイイ印象で締め括られてここまできた。
なんともニコニコだ。
出会いという名のものはないけど農家のおじいさんにサクランボを分けてもらったり、紅花を食堂で頂いたりとわりといい。
充実充実。
なんか日焼けのせいか眠くなってきた。

ダブルワッパーチーズベーコン

写真を撮りながら食べ進めた。
驚くのはそのサイズだ、通常考えられるハンバーガー屋のセットとは違う。
デカイのだ、
ランチプレート一枚分のボリューム、まさにそれだ。
肉汁中心のハンバーガーというより、ハンバーグステーキのパン挟み。
(なぜか食べながらドイツ人や、ハンブルクという地名が頭をグルグル。)
トマト、レタス、胡麻などがしっかり盛り付けたランチプレートをパンでグッと。
おもしろいのは、意外と食べずらくないこと。
見ればバンズの下側がほどほど薄くなっている。
持っていると自然に下側のバンズが潰れ、安心できるホールド感を作ってくれるわけだ。
恐らくはじめから潰れる事をストーリーに入れているのかと。
対極の上のバンズは胡麻が綺麗に張り付き、フワッサクッという感じ。弾力も悪くなくパンが頑張ってる感じひとしお。
カブリつき頬張ると中々のバランス感、上述のバンズのディテールに野菜のしっかりした歯触り。
その野菜の層をグッとつき抜けるとメインディッシュのパティと出会う。
焦げ目を少し付けた味わい先行のグリルハンバーグステーキ×2枚といった佇まいは、値段相応の満足感をすぐさま提供してくれる。
加えてベーコンの程良いひっかかり、と絡みつき感が食にたいする野生をグィッと引き出してくれる。
最後の潰しバンズは支持はしなからも味はソフトそのもの。それぞれの層が良い食感を奏で、ほうばるのを飽きさせない。
(通常サイズの1.5倍はあるバーガーだけにこの飽きさせない仕掛けは脱帽もの)
パティやバンズも考えられた構成だが、金銭的に許すのならはじめはぜひベーコン入りをおすすめする。
ジュースはもちろんコーラをチョイスしたわけだが、ストローの経も太めで長丁場になりがちな大食い系セットにふんだんな水分を供給、潤いをドーンと提供してくれる。
惜しいのは、セットのポテトが適当なこと。
ジューシーでも肉厚でもない。
ポテト以上でもなくポテト以下でもない。
ポテトそのものなわけだ。
まー下位打線まで4番級を揃えてもゲームは成立しない。
アメリカ人なのか、経営的理由なのかはわからないが、まーいい落としどころかもしれない。
いま西新宿アイランドタワーの地下一階の店舗からだが食後の満足感、後味も悪くない。
なかなかいい。
そんな気分で店を去ることが出来そうです。