ニコンFM10を使ってたときは大した作品を撮った記憶もないし、多分写真を撮ることで精一杯だったのだと思う。
ただ、カメラを持って走り回ること、残した写真があとから見ていて楽しかったことを覚えている。
あれは道具として小さく軽くつれ回すのに小気味良く、エモーションを伝達するのにいい道具だった。
シャッターをきるバチョンという音とシャッターチャージ動作が写真を一枚一枚撮っている実感と何か自分が一歩一歩前進してる気持ちになれた。
デジタル一眼レフに移行するちょっと前、パナソニックのルミックスLC-33というカメラを使っていた。
乾電池2本で動く家電屋が作ったわりと初期の「いいカメラ」だったと思う。
なにしろ色んなところに連れだしとても楽しい時間がすごせた。
デジタル一眼レフに移行して、作品や自分らしい写真が何なのか求める一方機材を買い集める様になり、ボディを複数揃え、仕事でも使える中級機を買い、重いレンズに満足する様になっていった。
いや、満足するはずだったのだが、昨年辺りまで買い集めた機材はあまり利用されてこなかったし、なんか違うなぁ…と思うようになってきていた。
機材が全てではないという事実と自分の味をもっと出したいなと思うところが大きくなってきたんだと思う。
ちょうど、デジタルカメラ自体の成熟はそこそこになってきており、満足行く製品が最近出てくる様になったことと、一眼レフが重い(FM10でさえ重いと感じていた)ということでコンパクト機に返り咲こうかと考えている。
それをポッケか軽い小さな鞄にいれてとにかく街に出ようかとおもう。
機材を買い増すより自転車を買う。
ストロボなんかは今のモノを流用すればいいし。
高いバックを買うより軽い脚立を探すのが良いかなってね。
一眼レフの高い機材は高い間にうっぱらって、最小構成で。仕事が入った時用に最小構成は残してうっぱらう。
集中と選択。
自分のウマイこと、すきなことをやった方が良いかなってね。
写真をやるうえで、そういう方向に自分がのれてきてるんだな…って最近思います。
まずは自分らしいシャッターチャンスに出逢うことを増やそうと思っています。
ではでは。