Googleと百度のIMEを入れてみた。

GoogleのIMEはそこそこ話題になったが、
Webの言葉を使うIMEは以前から存在したから、それほど驚くものじゃないとスルーしてみてた。
特に家のMacは壊れちゃやだし、会社のパソコンも変なβ版をバシバシ入れるのは気が引けるからね。
しかし…
しかしだ、今日になって状況は一変!
「百度(バイドゥ)」がやはり日本語IMEのβ版をリリースしたのだ。
つまり、百度はGoogleのリリース待ちをしてた。
スターの追っかけよろしく「出待ち」していた訳で、IMEβ版の無償配布がデフォであり流行りになった訳だ。
(百度は日本ではそれほど強く無いからGoogle先生の広告攻勢にうまく乗っかって、センスの良さをアピりながら庶民の中に入ろうとしたわけだ)
Googleも百度も使われる言葉の傾向を知り次のビジネスに活かすだろうし、言葉をベースにしたマネタイズは更に加速するだろう。
百度のIMEβ版も日本での収益向上を狙っての登場だろうし両企業を擁するアメリカと中国の貪欲で旺盛なビジネスセンスを裏付けているようにも思う。
どちらにせよ、今がIMEβ版の覇権を握る絶好のタイミングだ。
ブラウザに継ぎまたOSの機能はWeb企業の手中に落ちて行く。
しかも、IMEは有償ソフトの牙城でもあった部分だし、日本の企業がコンシューマ向けソフトで唯一金を稼げてた最後の聖域とさえ考えられるところだ。
しかしまぁ、しばらくすれば有償ソフトとの差は無くなるんだろうけどね。
(辞書を買わずGoogleに乗り換える位な意味で。辞書は辞書で未だ必要だが、多くの利用シーンをGoogleに奪われた訳で…)
僕は迷わずこのタイミングに両社のIMEβ版を会社のパソコンにインストールした。
例えパソコンがオジャンになっても「流行り」を共有できるのだし「おいしい。」と思えるからね。
インプレッションは明日からだが、百度のIMEβ版が「文字を打つのが面倒」な僕としては中々気になるところ。
(百度、がんばれ)
日本の検索エンジン企業(レゾナントさんなど)は、一歩遅れた感じかな?
今なら、かなりギリギリだが、まだジャストシステムを部分買収して即座に配るなどの対応でどうにかなりそうなものだけど…。
(年末前に日本を襲ったのは良いタイミングだ。中国は旧正月だしね。)
真面目に検索エンジンの世界で日本企業が対抗するならこのブームは乗るべきだろう。
僕が書くプランでは、手始めにβ版という名目でATOKをgooの名前を加えて無償配布。
製品的な信頼性の意味でATOKはまだアドバンテージがあるし、gooATOKとかのネーミングでgooと言う名前をIMEβ版の中でデファクトスタンダード化する。
デファクトスタンダードを奪っている製品の良さで他社を突き放し、検索エンジンに後々情報を送る…
など、自社開発はとにかく放って対策を打つ。
んな感じで攻めてはいかがか?
そうすれば、IMEの方面からの開発、検索エンジンとしての未来はgooにもまだあるはず。
あと、辞書的に間違いを少なくする意味でMacユーザは「かわせみ」の利用なんかも良い話かも。
ソフト買うのに箱を買う時代は終わったし、情報提供とバーターでソフトがタダだなんて、なんだか楽しいサイバーな世の中になって来たんじゃないか?
当事者のジャストシステム辺りはかなりヤバゲな事態だけど。

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