いまから20年以上前に、小学校いらいの知り合いが
バイクの事故で死んだ。
当時、高校に通ってた僕はそいつが高校に通ってないこともしっていた。
中学の頃荒れまくった地域の中心部にいた台風の目。
高校に僕らが進学し、彼らは全く別の道に。
ヤツの将来はなんだか掴めない部分があり
退廃、非現実、ニヒル、そんな言葉そのものなヤツだったが
将来なにになるか?なんてことすら定まらない何かが有ったように思う。
結局、あっけなく死んでしまったので心配や不安はうやむやになり、収まりのいい、余りにも予定調和な結末を迎えた訳だが、
時折ヤツがみせる渇いた笑顔を思い出す。
遅かれ早かれ生物は死ぬわけだが、余りにも鋭敏な研ぎ澄まされた者の死は20年を過ぎてもなごるものだなと。
ヤツやヤツらが見れなかった地平を僕は見てやろうと思う。
お楽しみはこれからだ。