飯田橋C1出口には
エスカレーターが無い急な階段部分がある。
24:20、最終電車を求めかけ降りる最中
右側に黄色の柵
何かの跡
階下へ急ぐこの目を引き付け止まない雰囲気
トマトペーストのよう
水気を失いかかった
尚も赤々とした液体の塊が
何かを伝えようとしている
派手に堕ちたんだな…
後ろ髪ひくような
血の池の踊り場を横目に
改札のある奈落へと下る
終電を急かす駅員の声も今日は無い。
痛みさえ間に合わない赤々とした血が
明日にはもう無いのだろう
何もあんなヘンピナ場所じゃなくてもいいじゃないか…
そうか、コチラもヘンピナな場所をさまよっているわけか…