iOSデバイスの面白いところ

iOSデバイスには顔がない。そこがiOSデバイスのミソなところだろう。
シンプルであり、没個性。
主役はアプリであり、もしくはそのアプリがいるOS部分であり、そのOSを取り巻くクラウドやAppleというサービスである。
昨年のこの時期iPhone6Sを買い、iPhoneSEがでたら即日買いし、さらに今回iPhone7Plusに機種変した。

だが、10万のデバイスを買ったという実感が無い。
Plusのサイズも既に3世代目で特に珍しくはないし、iPhone6以降デザインも特に変化しない。
ということで、新機種を持っててもあまり気付かれない。
iPhone7Plusのカメラが辛うじてレンズが分かりやすい形をしているが、それ以上は主張しない。

で、コロコロと機種変をしていったのだけれど、なんだろうこの違和感は。
新居に引っ越すような晴れ晴れとした空気が多くの場合有るのだけれどソコがない。

旅先にきてリフレッシュするような新鮮味はない。

いつも「我が家が一番☆」状態だ。

そしてiOSデバイスはバージョンアップにかなりの頻度で耐える。
ここもiOSデバイスの没個性化を加速している。
自分の持つデバイスの顔が変わっていく。
4回位はアップデートできて少し遅くなる。
すると電池も厳しくなるから買い換える。
すると、先程まで使っていたOSのバージョン、先程まで使っていたバックアップデータが復元されそのまま使える。
拍子抜けしたように新機種感がない。

デバイスとしての限界を引き出すとかそういう方向ではなく、コンセプトが全体を見渡してそこに有るもの、一枚の紙位のイメージなんでしょう。

これはこれで良いかなとも。

ここまで見えて来れば毎年の新デバイスの発表はそこまで大きな話ではなくなり、どちらかというと電池の持つ、軽い、カメラが綺麗な空虚な物体になっていくことが成功なんでしょうね。