混濁した気分と青山ブックセンター

混濁した意識のまま青山に来て
愛用してる革製品の店をフラフラ眺め、
青山ブックセンターに来ている。

混濁した売り場にある諸々の本を手にしたり手にしなかったり。

少し風邪っぽい、おそらく微熱が出ている、
しかし、なに?10年くらい前までよく歩いた道

ふにゃふにゃでもどうにかなるもんだ
いつものエスカレーターを下る。

店に入ったのは連休中日、夜8時前。

少しくたびれた役目が〜なかば尽きようとしている〜オールドメディアたる「本」の代表選手、青山ブックセンターらしい逸品のなかをくるくるくるくる気のすむまでまわってみる。

以前のキラキラした青ブクでなく、棚も少し古びた脱力系の青ブク。

並んだ本の方はメディアとしての古さもあるが
売れないことへの足掻きが露になっていて
かえって活き活きした表現のオンパレードだ。
禁じ手はなし、なりふり構わず、奥の手さえも出し惜しみなし。

ある種のいさぎよさ。

活きることのなんたるかを証明しているようだ。

ジャンルを越えた凌ぎ合い。

バブルやその後20年のそれなりに本が売れた時代には考えられない、野生むき出しの…

本の本気。

の行列だ。

否、駄洒落を撒き散らすための伏線のために書いたわけではない。

混濁した気分を堪能し…正直飽きたので冴え渡る夜の青山を渋谷に向け歩き巣に帰る。

副都心線で渋谷は近くなった。

さぁ、西新宿に帰ろう。