読了「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

誕生日プレゼント?な一環で友達が読み終えた本をそのままもらった一冊。
「四畳半神話体系」の作者の別な作品だと。
あのノイタミナ枠のあの絵柄の作品は「海月姫」も含め苦手で
まぁ小説は違うかな?と期待して見て見たわけだが、予想通りちょっと趣味ではなかった。
男パートはまぁ、モテない男(しかし顔はまぁまぁ)が紆余曲折、という感じは良くわかるが、敢えていま貴重な時間を割いてそんなモテない男の悶々話は読みたくもない。
ヤバいのは女の子パート。
女の子の思考が現実的でなく、夏目漱石の偽者がネカマをやってるような違和感があり
女の子ライクな女の子に仕上がっていなかった。
可愛らしい女の子ってのは7割方3歳くらい迄に自分の価値に気づいている。
僕はそういう女の子が好きだしとんちんかんな娘はあまり好みじゃない。
あと、中学くらいまでに旧字体の夏目漱石をかなり読んだ身からすると夏目漱石的な回りくどさがアタマくる。
ということで「くちに合わなかった」というところだろう。
大学生時代は小説より劇的で面白い暮らしをしてたし、高校も果たして毎日がお祭り状態だった訳だし、青春に夢を持った文学青年が読むにはちょうどよい一冊だと思うがおよそ倍生きてる人間からすると、ちょっと違うかなと。
あと、この作品は時代背景がぼかしてあるけど、実際はケータイもパソコンもある現代のような気がする。
いまそんな奥ゆかしい恋愛が有るのかが疑問なとこ。
オタクな文学青年であってももうちょいマセてるんじゃないか?
もっとスナック菓子やカップラーメン的で構わないから早くて楽しいのが読みたいなと思った。
そんな感じだ。