ぴったりなカメラが無いから絶望している⇒次に使うカメラを一晩寝ないで考えてみた。

最近写真を撮るのになんだかカメラがしっくりこなくて絶望している。
★栄枯盛衰
以前、20年前くらいは機材も揃えたばかりで
とにかく撮ることに未熟でバイト代の中からフイルム代を捻出し
シャッターを切っていたから貧乏臭い自己満足の絵が撮れていた。
シャッターを切るとお金が飛んで行くのでレリーズボタンを押すのは
確かに真剣だったけど、でも、自分らしい絵になるとかどうって言う話より
人機一体のレリーズを押すタイミングにある程度感で適正な露出を決め
レンズの絞りを決め、写真として仕上がるだけの
「写真機を扱うのがウマい人間」になっていた。
★今は?
シャッターを切るたびに気になるのは、カメラのシャッター耐性が
どんどん減って行くことをたまに意識するくらいで、何の問題も無くなってきた。
撮ることに集中でき年間数万シャッターを切る。
レンズを買いそろえ、いくつかのメーカーのカメラを使ってみて
自分の好きな画角、自分が今撮れるもの
自分が撮りたいものが何となく判ってきた。
自分の撮りたい物と撮れるものの違いもまた判ってきているし
日常的にカメラを持つことが必要であり
また日常的にカメラを持つのが嫌になってきている。
たまにバッグから1kgの固まりを忘れたふりして家においてくると凄くほっとする。
★重い思いとモッタイナイお化け。
別にプロのカメラマンでもないのだし、それで良いじゃないかと納得してみる。
そう言うときに限って、なんだか撮りたいシーンに出くわしたりする。
カメラを持っていないともったいない。
絶望は、そんなところからやってくる。
持っていないと撮りたくなる。
デカイカメラ持ってると、重たい。
ううう。
NEX良さそうだけど、純正レンズがアレらしいしね…。
★カメラメーカー問題
面白いことに、昔はフイルムメーカーが写真の色をある程度支配してきたが
いまでは、カメラメーカーが感度や絵の色をある程度支配するようになってきて
いる。
銀塩の頃とは違いカメラボディの素子で色や描写が全然違うから
どのカメラを選んでいるかが、既に何を撮るかを決めているところがある。
で、自分が使っているメーカーとは別のカメラを使うと
なんだか自分じゃないような絵が撮れたりする。
各メーカいろいろ努力をしているんだけど、色々みていくと
とにかく、各メーカーのフラッグシップレンズ辺りになると20万位するうえ
その味が好みじゃないとめも当てられないことになり
しかも、20万くらいするうえやたらに重くなる訳だ。
おおお。
必要そうな絵が撮れるシステムを組もうとするともう過積載で出場不能です。
更に、フルサイズだなんだで、ボディもどんどん重くなる。
気づいてみれば100万コース。
色々迷ってみても、結局は金銭的な部分だったり、かつて自分の写真を
撮りきれなかった原因である金の壁に違う形でぶつかる。
嫁さんがいる訳じゃないし、好きなことをやっていれば良いのだけれど
金だけならまだしも、重さも一緒になって襲いかかられ絶望する訳だ。
各メーカーいろんな機種を出しているんだけど
とにかく、大概上位機種はデカく重くなっていく。
カメラの重さ、中判持ち歩いて山に行く人には頭が下がるが
身軽に暮らしたいと思っている、そして暮らしにカメラを
おいておきたいと思っている自分からすると重さはマイナスでしかない。
で、軽さと機能と写りを含めて総合点がいいものを仕方が無いから選んでいく。
僕が今考える最低限のものが押し込められたカメラがあり
たまたま僕はそれがペンタックスのカメラだった訳だ。
究極的なところでは、なんだかしっくり来ていないところもある。
仕方が無いので、各機能をこねくり回して
自分のフィーリングに合うように徹底的に使い倒すことを昨日思いついた。
だけど、やっぱり、カメラ重いっす。
そればっかりはどうしようもないのかなと。
いっそ、そこらのコンデジでいいじゃん、と思ってみたのだけど
持ってみるとコレジャナイ感ひとしお。
★カメラ趣味?
実際ペンタックス以外にキヤノンのデカいカメラと高いレンズ数本を持っている。
その他には銀塩のニコンのカメラを2台、あとはマミヤの中判が1台
でも、カメラ集めは僕の趣味じゃないし、撮れる写真が自分の求める物に近ければ
僕はそれでイイと思っている。
キヤノンは仕事で使うときに持って行くとなぜかみんなやる気になる。
アレは何だ?
キヤノンのデカいカメラを使うとモデルと周囲はなぜかやる気になるが
イイ絵はそれほど撮れない。
これはこれで、自分のフィーリングが悪いからでなんだかモヤモヤする訳だ。
仕事自体、制作マンからプランニングになり雑用的にシャッターを切ることが
無くなってきたので、そろそろキヤノンのカメラを売っぱらっていい頃なの
かもしれないと最近思うようにもなっている。
まずはそう言う、カメラ関連のしがらみ?慣習?から離れたいのかも知れない。
(カメラ趣味の人、モデルとカメコとか何か性に合わない)
★新しい地平はあるのか?
中判のカメラも含め、今使っていない多くのカメラを売っぱらって身軽になった上で
もう一度、やり直そうかと考えている。
その上で、欲しいものはどんどん追加して行く。
自分なりの写真をめざして行く上では必要なことだ。
で、
ただ、その際に、もっと軽く手短なカメラがあればと思うんだが
意外なことに、ペンタックス以外のメーカーで
軽くて完成度の高いカメラを作っているメーカーがない。
機器として、表現する道具としてのカメラが無いと
写真は成立しない。
コレは多くのことを越えて絶望に至決定的なところだと思う。
まぁ、なに、カメラを全部売っぱらって身軽になっておくのは良いことだと思う。
それこそ、二束三文のものも多いけど、持っていると
次のステップに進めないままになることもままあるし。
一眼レフはペンタックスのものを今気に入っているので使い倒すとして
身軽に動けるようなそんなカメラが出てくるのをまとう。
★で、何が買いたいの?
要は僕自身少し現状に飽きてるのかも知れないし
自分の「デカイカメラを持ってたまに振り回す人」というスタンスを
どうにかして変えたいと思っているのかも知れない。
今ある、要望に近そうな、金の無駄になりにくい
カメラを考えてみることにした。
基本的要求は
絞り優先、もしくはマニュアル操作が可能
RAWで好きに絵がいじれること。追い込めること
ライティングを自由に扱えるようになりたいのでホットシュー
各社で考えてみた。
・DP1やDP2はメカ的にあり得ない挙動の悪さ
 (ずっと欲しかったが、買えるようになると欲しくない不思議)
・NEXはレンズが無い。あってもシステム構成がペンタと似る可能性あり
・XZ1は素敵なカメラだが、操作感が悪い。最低、ボロボロ。
・LX5もあるけど、操作感が取っ付き悪い。特にマニュアル時。
・GRはイイには良いのだけど、広角飽きた。今は60mm位からが良い
やっぱりまともに欲しいカメラが無い。
で、仕方ないから気晴らしに「キヤノンのG12」でも買おうかとも思っている。
ストロボも一眼用に買いそろえたものが使えるようだし
あのくらいの制約とあのくらいの画質があれば実は大概のことはできてしまうから。
機器の買い替えと売却でそれができるなら安いものじゃないか。
そう思う。
あとは、カメラを持って外に行くだけだ。