ガンダムを再度考える

firstとか言われる一番最初のテレビシリーズのガンダム。
再放送をしこたま見たが、一回に2本づつ見ていくと色々なものが見えて来て面白かった。
日に日に増すアムロの覚醒、天才と言われたシャアの苛立ち。
あと人間模様はララアとアムロなんかよりブライトとミライとかの方が面白い。
そもそも打ち切りになり、時間がなくなったために神展開を果たしたが、本来のシナリオはアムロは死亡したり全然違うものだったらしい。
アムロはニュータイプとして覚醒したものの死亡?
シャリアブルももう少し活躍したとかしないとか…
物語は意外にホワイトベース側には主軸がなく、劣勢で国力も少ないジオンの挙兵に始まり、シャアの私的復讐劇と気まぐれなニュータイプへの憧れと拒絶が軸かと。
そこにたまたまニュータイプに覚醒したアムロのトンチンカンな恋心とシャアの亜流ニュータイプなコンプレックスがミックスといったところか。
次回予告で「君は生き残れるか?」とやっていたが
(再放送ではカットが多かった)
ホワイトベースのクルーは囮として目立つ色の奇妙な船でほぼ兵士無しで戦地を転戦。
ショボショボな補給で前線にぶっこまれ半壊状態を続けて来たわけだ。
番組的に命からがらさ迷う様、毎回ピンチに陥る展開はなかなか面白かったが、
成り行き流転の様は、ヒーローと言うよりパニック内の単なるサバイバルだったのかな?と。
アムロが死ねば確かにサバイバルは増すだろうが、現在のガンダムとバンダイの発展具合は無かっただろう。
あとガンダムの産物と言えばガンダムっぽいデザインとジオンなデザイン。
加えてニュータイプという話しだろう。
ジオニックと言われる旧ヒーローものの適役に通じるメカは何だか意識に訴えるものがあるかなと。
ニュータイプに関してはシリーズを通じて解釈が広がったりもするが、ヒーロー像と重なって中々チート的で良いものになったかと。
ガンダム自体ではニュータイプは新たな何かを産み出す存在として今一歩踏み出せないでいる気もするが、SEEDみたいになんでもありになるのも気持ち悪いので丁度良い落としどころと見ることもできるのかもしれない。