村上春樹と1984

中学の頃、村上春樹を読んでいるというと、ちょっとした文が苦痛と言うか、まだライトノベルなんていう呼び名が無い時代のラノベなどを読んでいたりするずいぶんとかっこのいい感じに見えた。
挫折感、というか「風の歌を聴け」なんかを読んでいると言うと、ちょっと女の子にもカッコがつくような感じだった。
風の歌を聴け―Hear the wind sing 【講談社英語文庫】
で、いま、村上春樹がまたキテルらしい。1Q84だそうだ。

一瞬なんだ?というところだが1984だ。
バブルなとき、いまのこの状況の始まり、というか、ターニングポイントだったころだろうか?
某宗教団体のテロ関連の小説と言う事だが、どっちかというと、初版本が手に入らない、本自体が刷を増しても追いつかないというかんじらしいじゃないか。
内容なんかより、その本を読んだ、ということがある種のサインになっているんだろう。
「村上春樹が新刊を出した」
以上が重要な問題なようだ。
いま、そんな人間が何人いるだろう。
否、恐らくある種の広告戦略なんだろうな、
セルフ炎上というか、うまーく最初の本を市場にあんまり出さないで、話題の本に仕立て上げ、そいでもってどーんと売っちゃう。
いいじゃないか。
だって、本屋さんも不況で、そもそも本屋さん無くなっちゃいそうでいて偉い大変な訳だから。
ミシュランとか、そう言うのが近年で本屋からごっそり姿を消したというのが話題に上っていたのがちょうど去年だから、1年ぶりの大ヒットと言うところなのかな?
CDも売れない、本も売れない、町内に有った人気のお店がいまじゃ斜陽産業さ。
ちょうど村上春樹的なニヒルな世界に突入と言う感じだろうか。
他の作家も色々出ているが、村上春樹ってのが凄いのは何なんだろう。
期待に添ったヒットを打つ。そんなところだろうか。
村上春樹という人間は村上春樹と言うブランドを裏切らない。
そんなところに好かれるポイントが有りそうだ。
マスが消滅しようとしているさなかに、20年以上前の話でヒットを打つ。マスに強かった作家、村上春樹自体が斜陽産業になろうとしているのかもしれないなんて文脈上感じとったりしながらこの文章を絞めよう。