絶望を垣間見る

昨晩のこと
会社帰り
24:00近く
ファミリーマート前で
絶望している
白髪の佐野四郎似のメガネ中年がいた。
集中力のある絶望。
突破力のある表現的絶望。
声にならない声を張り上げる絶望。
内臓でも引きちぎられたような、涙を浮かべながらヒャーと叫ぶ時にしか開かない程の口の角度で開口、
しかしてフリーズしたように立ち尽くすその男は、まごう事なきレベルで絶望していた。
一瞬にして白髪になるという話は聞いたことがあるが、私がファミリーマート前を通ったのは白髪になった直後に対面したのだろう。
紺のブレザーとカーキのチノパンは清潔で身なりはきちんとしていたが、それでも絶望していたのだ。
とれた銀歯を噛み砕き飲み込んだような
エンコーした娘さんが嫁さんに直電したような
ドラマの最終回に刺されたサイレントな演技をする織田裕二のような
もう非の打ち所がない絶望だ。
…ところで、そんな場面に遭遇してしまうと、自分の身に降り掛かっている非常事態を忘れる。
いや、実際には忘れないのだが、先にものすごい状況を晒されると、被せて嘆くことができないこのシチュエーション!
ぁー
不調なのに、疲れたのに、忙し杉なのに…
なんか昨晩はかなりモヤモヤした。
で、あの絶望した白髪の佐野四郎な織田裕二さんはキチンと家に帰れたのかなぁ。
もやもや(´д`)

“絶望を垣間見る” への2件の返信

  1. 滴っては無かったので、しりこだまを抜かれたのかもww

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