地震、津波、経験を上回るそれら

想像を遥かに越える映像がテレビのどのチャンネルにも。
多くのひとの安全や少しでも被災しないことを祈るとともに多くのひとの死にご冥福を祈る
しかし、津波を前に何もかも無力。
津波は
多くのひとのストーリーを飲み込んで行った
家には多くのストーリーがあり、建物には人々の願いがあったろう
しかしことごとく、ごっそり流される。
テレビの中で「めきめき」と音を立て町は飲み込まれていく
防波堤はことごとく飲み込まれ
屋根を巻き上げながら町を巻き取ってグレー色に染めていく
ひとは自然の猛威の前に成すすべ無く立ち竦む
津波は僕らが大地震の際に起こる水位が40cm位盛り上がる程度のものしか知らない。
あっても1m位
だけど、今回の津波は僕らが知ってるそれとは大きく違う。
大船渡線が津波を前に音信不通
1000人が取り残される
800人が行方不明
割れる窓、見たことの無い破砕、パニックに陥る劇場
車は津波にクルクルと弄ばれる
町だった、川だった、商店街だった、天井だったなど多くのものを過去形にと飲み込む津波
壁の無い家、倒壊する家には人が
想定を遥かに越え、データが取れなくなりかえってパニックは大きくなる
自衛隊のヘリコプターが救助
上空からの映像、緑の水田を次々と飲み込む津波
そこは海とは全く関わりがなかった場所
タンクが倒されタンクの中のガソリンが燃える、ガス工場が爆発。
原発が電力を供給できず熱逃がせず冷やせない。
原発が自動停止、電力供給がストップ。
電力を作れず原発の炉心を冷やすことができず。
…?
メルトダウン寸前か
地震速報が不穏な音と共に流れる
3階建ての建物が津波に飲み込まれていく
プロパンガスが次々引火。
専門家の言葉を奪う事態
史上最大などの言葉が虚しく過ぎ去る
コンビニの食料品が無くなる
無事を知らせる知らせが何の誰が無事なのかわからない状況
何をすれば良いかわからない。
良くなるすべがわからない。

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