新宿伊勢丹「アオキアントルメ(オレンジ)」パティシエリ サダハル アオキその2(食後の印象)

サダハルアオキのアントルメ(でいいのかな?正式名が分からない。)、すっきりした味わいで中々美味しかったです。
油分を抑えフレッシュさと、ムースのキメ、積層化したケーキ部分の優しく複雑なフォークの通りが印象的でした。
口に運ぶ際の取り分けの良さは、アピールポイントとしては小さな点だけど、ケーキ全体のバランスには重要な部分に思わされました。食べずらいミルフィーユなどのお菓子はどんなに美味しくてもトータルには美的ではないし印象は落ちると経験的に理解している部分があるのかも知れません。
オレンジ風味のムースもホノ甘く爽やかな後味。
少しだけ酸味があって、甘さも抑え、キメが細かくフワフワし過ぎず食べていて満足するものでした。
また細部も秀逸。売り場で目を引いたレリーフ状に固められた飴細工には、小さなオレンジが可愛くはまっており、目にも楽しげでした。
食べてみてのイメージは、ケーキ然としたケーキの風貌ですが、非常にスポーティでコンパクトなスイングをする活かしたヤツと言った感じでした。
予想とは別の世界も併せ持つ不思議な味の集約形。そんなちょっと難しい表情も見せてくれました。
(エディアールのブレンド紅茶がすっきり味でぴったりだった。紙袋が可愛いのでカメラで撮ってケータイ待ち受け画面に使用中。)
柔らかで華やいだゴージャスな甘さより、洒落た味わいの妙を追求したような風雅とかハイソで上品な味が楽しめる逸品です。
パーティにはやや難解な傾向だったけど、確かにウマイので良かったかなと。
まぁ何よりケーキがヒットで、今日の主賓が上機嫌だったので良かったかな。
プレゼントというものは、なんとも難しいもんだなと思わされました。
追伸:
付け合わせで買って行ったクローバーのクッキーは、一個食べたけど風評にあるようなトビキリ感は感じられなかったです。
ただ、サクッ、ホロッという歯触りは特筆なのでそれ
甘さが抑え過ぎで、しかしバターはしっかりと言ったあまり好みの味ではなかったように思います。